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ホームレス自立支援雑誌 名古屋でも路上販売 英国発15日から
ホームレスに販売を委託し、自立を支援する雑誌「ビッグイシュー日本版」が15日から名古屋市内で販売される。3大都市圏では東京、大阪に次いで3番目。
 ビッグイシューは、ホームレスを支援するため、ロンドンで1991年に創刊され、国内では2003年から大阪で発行されている。外国の有名芸能人へのインタビューや、若者の雇用問題などを特集し、日本版はロンドンの翻訳版と、独自取材の内容を盛り込んでいる。毎月1日と15日の発行で、これまでに150万部超が販売された。

 販売するのは、ホームレスの阪口仁範さん(57)ら3人。1冊200円でうち110円が販売員の収入となる。JR名古屋駅前と、中区栄の松坂屋本館前の路上で販売するが、阪口さんは「あとの人が続けるように頑張りたい」と話している。市民グループビッグイシュー名古屋ネット」が支援する。

 市によると、市内のホームレスは昨年6月現在、1036人で、大阪、東京に次いで全国3番目に多い。市保護課は「民間の支援に期待している」としている。
(2006年4月13日 読売新聞)